黒岳北東壁秋期無酸素単独登頂・後編


冷え込んで来たので追加の毛布を貸してもらい、貸切の石室でサッサと寝る。
が、、、やたら寒くて目が覚める。
時計を見たらまだ2時間しか経っていない。
風の音が大きくなりだし、雨粒が屋根を叩き始めた。
縮こまりながら、寝返りを打ってはウトウトを繰り返す。
風の音が昔、山で別れた友の声に聞こえる…って事も無く、風雨は強くなるばかり。
明け方、とうとう我慢し切れなくて、温まる為に何かお腹に入れようと起きる。
話は前後するが、夕方、そろそろヘッドランプに電池を入れようとすると…入らない。
酸素欠乏症にでもなったのかと思ったら、単4のところを間違えて単3を持って来ていたorz
これで私もアルツ仲間だ。。。
って訳で、携帯の灯りでゴソゴソと作業し(こういう時一人なのはありがたい)
早すぎる朝食を摂ったり、お茶したりしていたら、やっと夜が明けた。
天候の回復はあまり望めそうにないので、早目に三人で下山。
結局、初の山泊まりは、夕日も星も朝日も見られなかったけど、
また次があるさと、黒岳の湯の一番風呂に入りながら思った。


時間が余りすぎなので、東川の鈴木工房へ遊びに行き、お土産を仕入れる。
秀岳荘で装備の足らずを調達して、上川のゆわんと村へ。