四国八十八箇所・てくてく編3

先日、豊島大橋が開通した事に伴い、今治行きの高速船の出発が、近場からに変更なるという。
こりゃ好都合と、早速利用することに。


慌てて準備して、朝一の船に乗る。
予報どうり天気は良さそう。これなら上着は要らなかったな。

呉〜松山のに比べたら随分小さいが、ま、こんなもんだろ。
乗船客は二人。音は多少煩いが、結構快適。
あっという間に町が遠く見える。

途中経由する島々でお客を乗せて行き、一路四国へ。

来島海峡大橋をくぐって、出発から70分程で今治港に到着。

人気のまだ無い商店街を抜け、道沿いに歩いて20分程で55番南光坊に到着。
前回は時間ギリギリで焦ってて、結局ここでオーバーしちゃったので
あんまりじっくり見た記憶が無い。
だから山門に仁王さんの代わりに四天王が居るなんて知らなかった(笑)

ゆっくりお参りして納経所に行く。
ごそごそ荷物から納経帳を出してる間に、おばさんが二人。
まあいいかと待ってたら、お坊さんと話が盛り上がってるし(笑)
そのうち納経帳に名前が書いてないから、他の紙に書いてあげようって事になり。
まあ急ぐわけでもなし、と尚も待ってると、
後ろの人も大人しく待ってるから、書いてあげようと云う事に。
ありがたく書いて頂いてから出発。


少し歩いてると、妙な建物が。

下を通ったらマンションみたいだった、へ〜。
ぼさっと歩いてたら、おじさんに「どこいくの?」「こっちは行き止まりだよ」と、声をかけていただく。
ちゃんと地図を見たら左に行く所を右に行っていた。
ここの区間は逆打ちになるから目印を見落としやすいのかな。
霊園を抜けて畑混じりの住宅地を歩いていると、
自転車のおじさんが追い抜きざまに「こんにちは〜」と帽子をとって挨拶。
勿論あいさつは返したけど、あれはお大師さんへの敬意なんだろうな。
小さい分岐でキョロキョロしてたら、軽トラのお爺さんが「何処へいくの?」と。
延命寺へと告げると、丁寧に教えて下さった。
なんか、続けて声をかけてもらって、柄にも無く少し感動。
小さい丘を越えると寺が見えた。
道は境内の横から入ってる。
お参りを済ませて、境内の店でタオルハンカチを買う。
歩くせいもあって、暑くなってきた。


次の泰山寺へは順路がないので、途中まで国道沿いを適当に歩く。
途中にセルフのうどん屋があったので、少し早いけど朝昼兼用の食事を摂る。
相変わらず、四国のうどんにハズレなし。
再び歩き始めると、程なく到着。
今回は寺に着く度に納め札を書いた。ちょうどいい休憩。
まあ、天気がいいからできる事だけど。
納経所には前回同様、お犬様が。
今日は「一匹だけですか?」ってきいたら足元に居たのも出てきた。
 
寺近くの店先で甘酒を一杯お接待される。
普段は飲まないのだけど、意外と美味しかった。


住宅地を抜け、川沿いを歩く。
川は普通に橋を渡った。昔の遍路道は川の中を通ったそうだが。
栄福寺が近づくとあぜ道のような道に。ちょっとうれしい。
寺のレイアウトは覚えていたが、境内の感じは記憶に無かった。

水曜どうでしょうの「え〜服地」を思い出して一人笑いそうになる。


仙遊寺までは山道っぽい道。池の辺を歩いた後、登り。
メチャきつい訳ではないが、少しバテて来たか。
途中で車道に合流。汗だらだら。
振り返ると、今治の街が見渡せる。
ふとカーブを曲がると紅葉。綺麗だった。

山門のところで、再び車道から別れ石段を登る。

これは効く(苦笑)
真ん中に手摺があるのがかえって邪魔で歩きにくい。
登り切ったら汗びっしょり。
といってもお参りしてる間に冷えてくる。


下りは車道途中から違う道へ。
五郎兵衛坂を下り、花崗岩の歩きにくい坂を下る。
人家がある辺りからは、平坦な道をひたすらまっすぐ歩く。
次の国分寺までが、今日の中では一番長い。
昔のうちの町を少し思い出させるような雰囲気。
後半は足の裏が痛くなってくる。スニーカーの底が意外と薄いか。
線路沿いを暫く歩いて、やっと伊予国分寺に到着。
仙遊寺から1時間半かかった。
今回はここ迄で終了。
最悪一泊かなと思ってたが、余裕で終わった。


バスの時間を見たら1時間以上あるので、来た道を伊予富田駅まで引き返す。
電車の便数も少ないが、これなら高速船に間に合う。
駅には券売機が無く、前に切符売り場があって、おばあちゃんが回数券みたいな切符を売ってた。。。
真ん中に車掌室があるって不思議。

5分で今治に着いた、あっけない。
港に向かう途中で、じゃこ天が美味しそうだったので買い、船の中で2枚食べた。


万歩計38959歩 歩行距離

道しるべ 感謝をしつつ 遍路道